People
社員紹介
01
総合職
担保管理受任 コラテラル業務部
中村 祥希
Yoshiki Nakamura

Works
担保交渉や
授受管理を行う
私は「担保」を意味するコラテラルの名を冠した、コラテラル業務部に所属し、デリバティブ取引の担保授受に関する業務を担っています。デリバティブ取引とは、株式・金利・通貨などの金融商品から派生した取引のことで、それらの市場での価値と連動して価格が変動する取引です。リーマンショックの反省から国際的に規制導入の必要性が高まり、取引金額の大小を問わず、金融機関同士のデリバティブ取引を行うためには現金や国債などを担保として預けることが必要となっています。
コラテラル業務部は、デリバティブ取引に係る担保管理業務の事務を生命保険・損害保険会社や地方銀行といったお客さまから受任している部署です。お客さまに代わって、相手先との担保金額の調整交渉や授受管理を行います。担保管理業務は、担保金額の計算や受渡しの条件が相手の金融機関によりバラつきがあることや、相手先が海外拠点の場合は時差の関係でコンタクトできる時間が限られており、また英語でのコミュニケーションが欠かせないこと、高度な管理システムの導入が必要であることなど、お客さまにとっては業務負担が大きいことからアウトソースのニーズが高いです。当社が培ってきたノウハウやシステム体制を駆使して、お役に立っているのだという手応えを感じながら、日々業務に取り組んでいます。
また、デリバティブ取引の性質上、金利や為替の変動が大きく業務に影響します。例えば、米国雇用統計など市場参加者の注目を集める経済指標の発表された翌日は業務が繁忙になります。日々、業務の中で国内外のマーケットとの繋がりを感じ、当社の業務が金融インフラを支えていることを強く実感しています。
Career
業務の自動化、効率化を推進
当社が行う資産管理業務では、お客さまの資産を正確かつ迅速に管理するため、業務を自動化・効率化する工夫が重要です。
私の部署では、相手先の金融機関との担保交渉を行っており、RPAを活用し自動化することに取り組んできました。例えば、担保金額の調整交渉の進捗状況は、これまで担当者が社内システムに取引相手毎にマニュアルで入力する必要がありました。取引相手は多岐にわたり、入力作業に多くの時間を費やしていたため、交渉状況をモニタリングする外部システムから自動的に交渉結果を読み取り、社内システムに反映されるようにしました。
他にも、相手先が誤った内容で担保金額を提案してくることがあるため、これを検知する仕組みを開発する必要がありました。当部一丸となって相手先の誤りのパターンを整理し、検知する条件を決めて開発を進めていきました。最終段階では、実際の業務に新たな仕組みを導入する段取りを細かく設定し、入念にチェックしながら、自動化に漕ぎ着けることができました。
効率化を進めるには、検討する業務の背景や実施内容を正確に調査、理解したうえで適切なアプローチを考えます。一定の条件に基づいて規則的に処理を行うものはシステム化し、人の目で二重にチェックしていた工程を減らしていきます。もちろん正確にサービスを提供することが第一なので、慎重に取り組まなくてはいけません。正確性と効率性の二兎を追った事務フローを形にしたときには達成感があり、入社2年目で自分が関わった効率化の取り組みが、社内表彰で社長賞を受賞しとても嬉しかったです。金融機関やそのお客さまを取り巻く環境が日々変化する中、業務の効率化を通じ安定したサービスを提供することで、お客さまからより信頼していただける会社にしていきたいです。
スキルアップできる
社風と制度
お客さまや同僚から頼られる人材になるために、より英語力を向上させること、金融知識を身に着けることが今は必要だと考えています。英語力については、社内研修やeラーニングを受講し、強化に努めています。また、金融知識を身に着けるために、先輩社員から目を通すべき金融庁のレポートや、お勧めのデリバティブ関連の本を教えてもらい、自己啓発に取り組んでいます。
また、当社の資産管理業務は、事務フローを組み立てる、そして事務を行う業務ですので、ITスキルが求められます。会社が開催するRPA導入などのITスキル研修に参加し、業務を効率化するためのスキルを学んでいます。研修も整っているので、自分が伸ばしたい能力にあったメニューを利用し、着実にスキルアップできています。
お客さまから信頼されるために
先輩方は金融やITスキルに関する知識量がとても豊富で、勉強熱心な方が多く、いつも丁寧に教えてくれます。私の目標とする姿は、資産運用のプロであるお客さまからのご要望や問い合わせに対して、迅速かつ的確に応えられる人材になることです。そのためには、知識ももちろん大切ですが、論理的な思考力が非常に必要だと感じています。法令や規制、取り扱う金融資産の商品性、お客さまのニーズ、当社システムの設計など、考慮すべき要素は多く、課題の対処には物事を俯瞰的にとらえて、しっかり考え抜く力が求められます。まずは目の前の仕事を一つずつ、着実に乗り越えていき経験を積み、社内外から信頼される存在になりたいと思っています。